昨日は阪神淡路大震災の特集がいろいろ取り上げられていました。
その同日に、伊方原発の差し止め判決がでたのは印象的です。
災害想定の甘さ、再検討の必要性など住民の命を優先した判決です。
伊方原発は四国の愛媛県最西部、佐多岬の付け根付近に位置しています。
瀬戸内海に面しており、豊後水道を隔ててすぐ九州です。
今回問題となったのは、地震と火山についての想定の低さです。
伊方原発の近くには、日本で最も大きな活断層である中央構造体のそばにあること。
また、九州の阿蘇の噴火時の想定も低いということです。
内海である瀬戸内海に面している原発は、伊方原発だけです。
もしもの際、福島のように海洋に放射能が流れ出すと内海だけに、
えらいことになるのではないでしょうか。
また、岬周辺の住民も船で避難するという選択肢となります。
活断層型の地震予想は難しいそうですが、
たくさんある活断層型地震の中でも起こりうる可能性はSランクとされています。
無視できないランク付けではないでしょうか。
そんな活断層のそばに原発を建設すること自体、間違いだったのではないでしょうか。
隠れた活断層ではなく、広く知られた活断層ですからねえ。
火山についても想定されているのは阿蘇山の噴火です。
破壊的噴火への対応しか想定しておらず、
それ以下の噴火についても検討すべきであるという判決です。
火山灰による被害もあります。
あらゆる状況を検討しつくし、100%何が起こっても大丈夫と胸を張って言える状況まで、
動かすべきではないでしょう。
自然や人の命に関する重大な案件ですから。
いつのまにかこんなに原発が増えてしまってたとは、
私たちはあまりにも無知であったと思うばかり。
原発安全神話が崩れた今、どう進んでいくべきか、
自然を壊さない、人の命を未来につなぐ方法を真剣に考える時期に来ています。
その警告が今あちらこちらで起こっているような気がします。
私たちはどうすれば?
この問いかけに個々に考えてみましょう。