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人としてが大事なのです

先週から寒い日が続いていますが、今週はちょっとましみたいですね。

ここ2,3日仕事が忙しかったので、ブログはお休みしました。

通常の監察医事務所での非常勤のお仕事にプラスして、

お見送りのサポートが入りました。

私の役割は、雑用が中心ですが、

参加させていただけたことで、勉強になりました。

 

葬儀礼ではなく、家族の一員をねぎらい見送る姿勢が大事であり、

そういう見送りを目指すことが、私たち会の目的でもあるのです。

効率化、費用の縮小もふくめて簡素化を目指すのではななく、

あくまで結果としての簡素化です。

故人は何が好きであったのか、どのような人であったのか、

基本として故人の人格を優先すべきで、

それが個人の尊厳を守るということです。

亡くなったから葬儀を片付けようではなく、

別れの時をじっくり感じてもらいたいのです。

2度はないのです。

たとえば結婚は、できればない方がいいのですが、

再婚の選択肢も可能です。

でも、別れの時、見送りは一度なのです。

あとで、お別れ会という選択もあるのですが、

いわゆる社会的な死亡、そして生物的な死亡、消滅の時を大事にしてほしいのです。

あとで、やり直しがないのです。

たとえば、死亡すれば戸籍を抹消、この社会のいきていた証が削除されます。

そして、斎場での別れにより目の前から消えてしまい、骨となる。

その期間にどう気持ちの切り替えをしていくのか、

そういう時間を経験してほしいのです。

気持ちの決着をつける時間として、大事にしてほしいです。

そのサポートをするのが、葬祭業者の役割だと思います。

生きている人も、形は消滅してしまう人もどちらも大事なのです。

かたづけのお手伝いではないことを、しっかりときもに銘じてほしいと思います。

ひとりひとり違う人であるのだから、別れの時も十人十色なのです。

かたちはスリムになっても、こころは満たされる葬儀をどうぞ目指してくださいね。

私自身は葬儀業者ではないですが、

つながりをどう構築していくのがテーマであり、

別れをつなぐのも一つのテーマなのです。

寄り添うとはそういうことかなと思います。

 

今後どうすれば人としてのあり様を保った別れをサポートできるか、

しっかりと考えていきたいですね。